やっと3年B組金八先生同窓会SPを観る

痛恨の録画し忘れで観ることが出来なかった金八同窓会スペシャルを漸く鑑賞。やはり持つべきものは友達、とりわけ金八が好きな友達(韓国風に言えば、キンパ・チング)である。



内容はというと、バカでかいホテルのホールに全6シリーズ卒業生及び教職員、スタッフを一同を集め、VTRと卒業生による後日談を交えて2時間で金八25年の歴史全てを振り返るというもの。



一重に金八25年の歴史というが、それはもはや単に「ドラマ・3年B組金八先生」の歴史のみを指して言うべきものではない。そこには、架空の教師・坂本金八の成長の歴史があり、そして学校教育問題の歴史があり、また、人間・武田鉄矢その人の歴史さえも含まれている。それら全てを僅か2時間で一気に振り返るというのだから、必然的にそれは各シリーズ名シーンの羅列に終始することになってしまっていたが、その結果生み出された泣き所数珠繋ぎの大盛り上がり大会映像は、それこそ『異常』とも言える金八イズム濃度となっており、振り返る、という生易しい表現ではなく、襲い掛かる、とした方がしっくり来るぐらいの衝撃映像100連発ぶりであった。



とりわけ、第一シリーズでは、若く、ナインティナインの岡村とチンパンジーを遺伝子レベルで掛け合わせたようなルックスであった武田鉄矢が、シリーズを経るごとに、徐々に、しかし確実に、みるみるリアル北京原人的ルックスへと変貌を遂げるという様の衝撃たるや圧巻で、そこには人体の不思議的な趣すら漂っており、僕は、年なんて取るもんじゃねぇなと強く思うと同時に、金八25年の歴史の歳月の長さ、深さを改めて強く実感したのだった。



あまりの泣き所のみの応酬に、否応無く、何度となく僕の涙は奪われることとなったが、その涙には、名シーンの内容云々のみならず、僕が己の譲れぬラインから半年近くかけて漸く振り返ったものをたった2時間で合理的に、且つ効果的にやられてしまったことへの、なんだったんだよ俺!感も大きく関与していたことも告白しておきたい。また、やはり天才・前田吟が演じきった「絵に書いたような呑んだくれオヤジ」には為す術も無く爆笑する以外になかったことも、隠さず報告しておこう。



ともかく、自分、第7シリーズを鑑賞する準備OKですッ!!あと、この娘は無条件で支持していきたいと思う。だってお父さんが後藤真希好きの人に悪い人はいないって言ってたし。