3年B組金八先生 第4回「金八遂に大激怒」を観る

文化祭の日程が近づくも、未だ演目が決まらない3B。まぁ毎回のことである。いつでも金八では、演目で揉める→金八が「壇上で謝りますか!」と脅す→決まったら3B一致団結!!という黄金パターンが繰り広げられる。これはもうある意味『出来上がっている』展開で、文化祭の話は、毎回そこだけの独立したサブストーリー的な話が多く、取り扱う主題の大勢にもあまり影響が無いので、ドラマの展開にワンクッション置く、という意味合いが強いのだが、今回は違った。なし崩し的にソーラン節を踊ることになったが、当の生徒たちには意欲もまとまりもなく、練習にも身が入っていないばかりか、3B伝統の法被をも「伝統?ケアセンター?なにそれ?」とばかりにぞんざいに扱う始末。そのあまりの情けなさと、予てよりの目上の者への態度の酷さに対して見るに見かねた金八が、遂に伝家の宝刀『激怒』を振り下ろした第4話。



サブタイトル通り、まさしく「遂に」である。ここまで長かった。待ちわびた。つーか遅ぇよ!と強烈に思ったが、まだ4回目だった。3Bのかつて無いどうしようもなさが、長く感じさせたのだと思う。もう完全にじらされた気分だっただけに放送が始まるや否や内容そっちのけで、いつ来る?いつ来る?と目をランランと輝かせて拝見していた僕であるが、いざ待望の説教大会が始まってみると、そんなワクワク気分が一発で消し飛んでしまった。



「私は君に座れと言ってるんだよ!!」



いきなりすげぇー恐い。一言目のカマシから、注意でも説教でもなく明らかに叱っている。個人的には、泣いてる子供がビビって小便を洩らすぐらいの迫力があったと思ったのだが、はて? 3Bの生徒にはまるで通じていない様子だ。マジ切れしてる大人を目の前にして、性懲りも無く茶化すのである。しかも、そのことについて説教されているのに、言ってる側から、である。今作では金八のやり方が通じない世代を描く、とのことだが、いくらなんでも通じてなすぎるだろ!!! もう伸太郎に関しては、『ぼてくりこかす』しか無いッスよ!頼むよきんぱっつぁん!と強く思って観ていたが、その後もいくら金八が声を荒げても、一部の生徒の心には全く届いた様子は無く、謝りに来ることを信じて教室出て行った金八が心配になって教室に戻ってみれば、全員いないときやがった。がっくり膝から崩れ落ちる金八。かつて無いほどに落胆した画だった。やっと今回でこれまでの苛々を解消できるかと思って観ていたのに、逆に更に苛々が募ったのだった。一言で言えば、なんじゃーこりゃあ!である。おそらく、製作側からすれば、思惑通りの反応をするかなりいい視聴者であると思うのだが、そこがなんか悔しいが、このまま乗せられ続ければその先には大・感・動!!が待っているので、頑張って観続けたいと思う。まぁ端から”観ない”っていう選択肢自体が存在し無いのだけども。