3年B組金八先生 第5回「踊れ!魂のソーラン」を観る

前回、生徒が全員帰ったことに眠れなくなる程にショックを受けた金八は、明け方、敬愛する坂本龍馬の写真に語りかけつつ(←最高!)、「今までのやり方じゃダメだ。」と気が付く。その金八が取った行動は、あえて生徒を貶し、罵り、煽り、自分が敵になることで一致団結させる、という逆療法。その際、「ど〜せチミたちになんて出来る訳ないですよね? だってゴミだもん(笑)」とばかりに嫌味爆発で罵りつつも、最終的には「(俺と)勝負する勇気ないのか!!」と、あえて説教的な怒声を上げる金八が良かった。説教は今の3Bには反発を生むだけだ、と気が付いた金八を上手く表現していたと思う。なんだかんだ言ってもガキんちょである3Bは、まるで釈迦の手のひらで転がされる悟空のように、金八の策にはまって、一致団結ソーラン節の練習を開始する。(その決意表明として伸太郎が言った「やったろーじゃねーか。真佐人、半纏とって来い!!」は、名画「Brother」で大杉漣が見せた魂の叫び、「俺の腹ん中が黒いかどうか見てもらおうじゃねえか・・・。おい!『道具』持って来いッ!!」を彷彿とさせる言い方で、本編と関係なくグッときた。っつーか、笑った。)



それからは、卒業生の手を借りてソーラン節を練習する日々が続き、孤立状態にあったしゅうも3Bの輪に入りつつ、遂に本番当日。緊張しているのか、壇上で演舞開始の合図を出せない伸太郎。静まり返った体育館の中央に出てきた金八が叫ぶ。「勝負だ!伸太郎!!」 それを受け、意を決した伸太郎が、「よっしゃー!!・・・構え!」



この少年マンガのラスボスと勇者のようなやり取り、激熱!! おそらく他のクラスの生徒及び観覧に来てた父兄には、全く意味不明であろうにも関わらず、そいつら全員無視してやるあたり、激熱!! この時点で、早くも俺ボロ泣き。披露されたソーラン節も素晴らしかった。オーディエンスの盛り上がり具合を伝えるためのカメラワークに多少の不満が残ったが、これはドラマにライブ感を求めた僕の方が間違っている。しかし、ついそれを求めてしまうほどに、3Bソーラン節のPVをDVDで発売しねえかな(当然ダンスショットバージョンとメイキングありで)と、思うほどに素晴らしい出来であったと言いたい。



そして、大盛り上がりで終わったソーラン節を目の当たりにし、潔く自分の負けを認めた金八が(心持としては、満足そうに)教室で生徒に頭を下げる。



金八 「皆さん、どうもすみませんでしたッ…!!」

直明 「引き分けでいいじゃん、先生!」



うおおー熱ちぃぃぃぃー!!!!これだよコレ!!