3年B組金八先生 第7回「友情が芽生える時」を観る

孝太郎がシンナーを吸引しているところを金八が目撃し、後日そのことを咎めようと孝太郎を呼び出すが、孝太郎は保健室には現れずに帰ってしまう。一方で、崇史の父が営む貿易会社がドラッグを密輸していたことが発覚し警察沙汰に。それらを通じて、孝太郎と和晃、崇史としゅうの友情を描いた第7話。



前回から徐々に”らしさ”を取り戻しつつある金八だが、今回は満を侍して「生徒の家庭に入り込みまくる金八」が登場!! 学園ドラマでありながら、実際には家庭に踏み込んで問題を解決することが多い金八だけに、一話の中で、和晃宅、崇史宅、孝太郎宅の三軒を時間外労働をものともせずにハシゴする金八の姿を見て、ついに本気を出してきたな、と感じずにはいられなかった。あとは、ピッコロ大魔王や「特攻の拓」における風神・雷神のように絶妙なタイミングでピンチに出くわす能力を備えている金八が、いかに”現場”に遭遇し、いかに”お節介の向こう側”を見せてくれるのかを楽しみに待つだけである。



しかし、それにしたって、人一倍苦しい状況にあるにも関わらず、失意のどん底にある崇史を救おうとするしゅうがいい奴過ぎて悲しいなぁ。これまでも幾つかしゅうのいい奴ぶりを強調するエピソードが盛り込まれてきたけど、それが繰り返されるたびに、今後、どんな心が濁った人間でも「こんないい子なのに酷ぇよバカ野郎!」と言いたくなるような悲しい事件が待っているのだろうなぁ…と予感させられる。次回予告で、早くも頭に包帯を巻いた痛々しいしゅうの姿を見ることができたが、まだ折り返し地点にもいってないのにあの有様だぞ! ドラマの終盤に向けて、当然悲しさはエスカレートしていくのだろうし、そうだとすれば一体しゅうはどうなってしまうのだろうか…。悲しければ悲しいほどに感動も強まるのは分かっているけども、やりすぎてしまっては感動もクソもないので、バランスを保った内容を期待したい。