二人ゴト〜後藤さんと田中ちゃん〜を観る(前半戦)

後藤はもちろん好きだけど、田中れいなモーニング娘。では好きな方(主に動きが)なので、以前より楽しみにしていた番組。撮影を通じて仲良くなろうという主旨の元、後藤真希モーニング娘。田中れいなが遊びを通じて親交を深めていくという内容。「仲良くなる」という、はっきりとしたゴールがないくせにいやにシンプルな主旨だけに、放送内容も「野放し」の様相を呈しており、はっきり言ってかなり好みの出来だった。以下、番組レポ。


第一回放送分―――――――

■遊園地に来た二人は、まず、左右に動くでかいスケボーみたいな絶叫系アミューズメントマシーンに乗ることに。マシーンに乗りこみスタンバイが終わると、おそらくマシーンが動き出す合図であろう「OK!レッツゴー!」というゴキゲンな外人風の掛け声が響く。それを受けて後藤が惜しみなく『力を発揮』する。



後藤<「誰が言ってるんだろ?」



いや、それは誰でも良いじゃないか。絶叫マシンがついに動き出すっていう時に抱く疑問じゃないだろう。しかも多分だが、あれは誰かが言ったのではなく、毎回流される録音音声だ。相変わらず、誰もが予想だにしないところに食いつくごっちんである。それが動き出してからは、二人がキャーキャー言ってるだけの様が延々と続く素敵な映像。終わって後藤「涙チョチョ切れた。」だって。か、かわいい!



次に、二人乗り自転車の体感型ビデオゲームで遊ぶ二人。後藤は、漕ぐのに一生懸命になりすぎて、ほとんどゲーム画面を見ていないという斬新な楽しみ方をしていた。ゲームが終わると後藤は「死ぬかと思った!」を興奮気味に連発。どうやら太ももがパンパンになって「死ぬかと思った」ということらしい。ゲームの内容とはあまり関係のない感想だった。一方の田中は、ゲームをゲームとして楽しんだ様子で、終えて言った一言は、



「何人か途中で轢いてしまった。」



この発言内容もすごいんだけど、それよりもこの謎の劇画口調はなんなんだ。こういう劇画的というか演劇的な喋り口調や実況中継風のアナウンサー口調が小娘の口から飛び出すと、僕はそのアンバランスさに不思議な魅力を感じてしまう。要するに、笑った。田中れいなも、結構『ここ』持ってる娘なのかもしれない(上腕部をたたきながら)。で、最後に二人でプリクラを撮って終了。





第二回放送分―――――――

■どこかの芝生に場所を移し、二人は花火をして遊ぶ。僕が「定点カメラ撮影」であることにガッツポーズをとっていると、初手から「ヒトダマ君」で遊び始めるナイスな二人。最初に食い付いたのは田中だったが、なかなかの選球眼である。「これ写真に写すと(心霊写真みたいになって)面白いですよね?」と言う田中に対して、後藤が言ったのは、「(面白いよ)ね!緑に光って。」田中が省略したであろうカッコ内の部分が、まるで通じておらず、心霊云々そっちのけで絵的な面白さを答えてしまうごっちんだった。二人が意気投合するには、もう少し時間がかかりそうである。



一通りの花火で遊んだあと、線香花火についての所感を述べあう二人。田中が線香花火を一本一本やるのってめんどくさいですよね的な話を振ったのに同意して後藤



「もう!とか思って、まだこんなに余ってるし全部ジュオォォォー!!



以前の「石焼ビビンバにスープ入れるとジョワァァァー!!」同様、小学生男子が戦争ごっこかなんかをしてる時に臨場感を出すために自分の口で言う爆発音(口の中の唾液を最大限効果的に利用して発音するアレ)と同じ発声方法の「ジュオォォォー」だった。待ってました!である。その直後に追い討ちをかけるように田中が言った「すごい玉がおおきくなる!」も、なんかいろいろとアレでまぁ皆まで言わないが、よかった。その後は、よくある先輩社員と新米社員のやりとりのような、すごいどうでもいい質問とぎこちない会話をしながら終了。



途中、「ドラゴン」が思いの外一瞬で燃え尽きたの見て田中れいな



「終わってしまった。」



だからこの劇画口調はなんなんだよ。





第三回放送分―――――――

■「せいので点けないとブォワァンてなるよね?」とのごっちん擬音発言で開始。前回の続きで花火をやる二人は、初めて会ったときの心境を話し合う。その話もどこか上の空で、線香花火を纏めて掴み、「ジュオォォォー!!」を有言実行しようとする律儀なる御っ朕。しかし、再度リトライするも一向に火がつかない。で、この顔。



怪しむ後藤



ひどく懐疑的だ。絵に書いたような懐疑的表情だ。懐疑的に火薬部分を見つめ、気持ち首をかしげているその様は、完璧であるといえる。いちいちいい顔しやがる後藤だった。ここでドリフのように覗き込んだ瞬間大砲が発射される的なミラクルは流石におきなかったが、しかし、それが「二人ゴトにヤラセ一切無し!」の厳然たる証拠だった。





(見逃さない限り)後半戦につづく。