2ペイント イット ゴールド

2ペイント イット ゴールド

2ペイント イット ゴールド

後藤真希



11曲中3曲が昔のハロプロ曲のカバーなんていうつんく♂ふざけろよって感じの構成のアルバムだけど、その3曲をオリジナルと聴き比べるのが案外楽しかった。曲のどこがどう変わってるっていう楽しさではなく(だって殆ど変わってないから)、後藤成長したなぁという感じる楽しさがあった・・・ってなんだこの視点。親か俺は。まぁ、ともかく後藤の成長が感じられるアルバムだと思う。特に後藤が随分と艶っぽい唄い方ができるようになっているなぁと感じれたのは一番の収穫。これからが楽しみになった。んなワケで『カバーが3曲』ってことについては割と楽しめたんだけど、1曲1曲は楽しめはしたんだけど、でもそういう楽しさ(成長に感心したりとか)っていうのは、別に必ずしも焼き直しを聴かなきゃ感じることのできないものではないだろうし、アルバムとしてみた場合、どうしたってその点に不満が残る。端的に言えば、やっぱり3曲は多すぎる。1曲で充分だ。せめてアレンジをもっといじって欲しかった。で、シングル曲は置いておいて、アルバム初出しの曲では「LOVE。BELIEVE IT !」と「ペイント イット ゴールド」が好み。一番好きなのは「ペイント イットゴールド」の方。80年代風の、歌謡曲に無理矢理シンセぶちこみました!的な曲調もグッと来たし、なにより、曲冒頭に入ってる後藤のロックスター然とした『雄たけび』とかもう理屈ぬきでヤバイ。この曲がアルバムに入っていてくれてよかった。今のところの感想としてはそんな感じです。