FLOWER SOUL / 上原さくら

もう僕は同意を得ようだとか、そういった狡すっからい文章を書くのは止めにしようと思う。結論から言うと、今、上原さくらが自分の中で大ブームである。どれぐらいブームであるかというと、自分で自分を律しなければ、今にもやたら小さく小洒落たバナーを作製しそうな勢いでブームだ。つまり、世が世なら、発作的(富田)に「上原さくらドウメイ。」とかいう目的不明のリンク集だかなんだかを作っているであろう勢いでブームなのである。



きっかけは、PCを修理に出していた時期に完璧に暇を持て余して観たビデオだった。おそらく篠原ともえ+石野卓球目当てで録画したと思われる「サウンドマニア97」という番組に上原さくらが出ており、当時の上原のコケティッシュなルックスにも惹かれたものの、そこで歌っていた「ライナス」という曲の【ド真ん中】ぶり(松田聖子直系の歌い方でド直球なアイドルポップ全開でありつつ、どこか軽く当時の渋谷系周りの影響が感じられる)に即ノックアウト。再生→巻き戻し→再生を5,6回繰り返した後、さっそく僕は、宝の山ことブックオフへと飛んだ。しかし、そこでは発見に至らず、その後中古CDショップを何店かハシゴするも見つからず終い。こうも見つからないと人間不思議なモンで、逆に大盛り上がり。こうなったらどうしても手に入れないと気が済まなくなって、CKBoutkastを買うついでにアマゾンで検索してみたところ、5秒で発見!アマゾンの、こういうオロナインH軟膏にも迫る勢いの期待裏切らないっぷりには全く恐れ入るよ。



Flower Soul
Flower Soul上原さくら+東京ミュージックサロン



僕は「ライナス」さえ聴ければそれでよかったのだけど、通して聴いてみたらもう、思いの外歌唱力あるわ、「ライナス」に負けず劣らずの良曲がギッチリだわで、なんでもっと早く聴いておかなかったんだ!と大後悔。特に曲名からしていかにもそれっぽい「カフェの帰り道」が、軽妙且つ伸びやかな心地よさ全開の曲で、素晴らしかった。



更にこれ、インスト3曲を含む全11曲中6曲が上原さくら自身の作詞によるものなのだけど、そこで「5つも年上なのに、どんかん!(←ひらがな!)」だとか、「なぜか声にした言葉は愛・・・う・・・え・・・お」だとか、「今すぐ好きと言わなくちゃ!明日の朝死んじゃったら困るわ!」だとか、もう挙げればキリが無いヤバスギルスキル爆発なのも高得点!こんなしっかり歌えて、作詞も出来て、それでいいアルバム出してんのに今全く歌から遠ざかった活動してるなんて、もったいなさ過ぎる。ユウキと同レベルで嘆くに値する(自分史上最上級の嘆きの表現)。