後藤真希のオールナイトニッポンを聴く

予てより熱望してた「後藤真希2時間一人喋り」という実験的プログラムがついに実現。熱望してたわりに放送日をすっかり忘れてリアルタイムで聴くことが出来ず、その翌日、それに気がつくや否や両手で頭を抱えて「うわぁぁぁぁぁー。」だったのだが、ネット時代の恩恵を受けて先ほど拝聴することができた。『神』に感謝である。



放送はというと、開始4分の提供読みから「角川書店」を「カクカワショテン」と読むなど、のっけからこちらのニーズにガッチリ応えるミラクルを発動させており、そこから『今回の放送は出し惜しみナシである』という経験からくる予感を感じずにいられず、否が応にも期待が高まったのだが、その期待をも遥かに凌駕してくる後藤ぶりだった。



まず凄かったのが、リスナーからのメッセージで、「ごっちん!落ち着いて!さっきから何回も『まぁでも』を繰り返してますよ!」と指摘された(←ホントに凄い連発してた!)後のくだり。

ハイ!落ち着いて頑張っていきますよ〜。まぁでも、あ!今落ち着いてないみたいです私ぃ。まぁでもね、まぁでも、あ!今も言ってた!


言われたそばからコレ!続けて、

なんですかねぇ? でもねぇ、アタシぃ、結構口癖ってあるんですよ。なんかね、『まぁでも』もそうだし、あとぉ〜、なんかね、なんかね!そう!『なんかね』とも言っちゃうし。なんかそういうのつくんですよねぇ。あ、コレ結構昔からツッこまれるカンジなんですケド!


自覚してるのにコレ!文頭に『なんか』がついちゃうことを説明するための文頭にも欠かさず『なんか』炸裂させるという離れ技。そして次のボムは、極めて熱っぽくマリオカート(スーパーファミコン版!!!)について語るという、それ自体がもう既に大感動モノのくだり。できれば、『なんか』に気をつけて読んでみて欲しい。

(前略)〜なんかねぇアタシ結構ねぇ、クッパとかノコノコとかが好きでぇ、そう、カメのやつとかね、なんか怖いキバが生えてるやつなんですけど〜、なんかね、速そうなんですよ。なんか強そうとか速そうとか、なんかこう、ガルルみたいな。なんかこう、やっつけちゃいそうな感じがして。だからぁ〜、なんかそういうの選んでぇ挑戦してぇ。あとね途中でねぇ、なんかの面でぇ、こうコースの面があっていろいろ、クッパのとこかなぁ?クッパ面とかいろいろそういうのあんですよ。そこでねぇ、なんか早道?なんかできてぇ、そう、近道っていうんですか?なんかこうして、なんか飛び越えるやつ? なんかね、壁を〜なんかの坂にあわせてぇ一気にジャンプすると、こう飛び越えられるんですよ!それで一気に近道みたいな!半分ぐらい稼いでるぅみたいな!感じがしてぇ。〜(後略)


かつて、たったこれだけの発言の中にコレほどの『なんか』をコレだけ満遍なく、そして美しく散りばめた人間がいたでしょうか。もはや芸術的ですらあるのだった。ただでさえ、2004年の今!十代のアイドルが!マリオカートを!熱っぽく語る!しかもクッパ使い!ってだけで、自分でも理解に苦しむ得体の知れない可愛さを感じずにいられないのに、その上この芸術的に稚拙な喋り。ちょっともうカワイイのもいい加減にしろと言いたい。



実は、コレを書いてる時点で総放送時間2時間のうち、まだ半分ぐらいしか聴けていない。なのにこれだけ高品質な山場を量産(全ての山場を書いていたらキリが無いので、当然抜粋である)しているという驚愕の事実。頼むから後藤にラジオのレギュラーを!!僕の人生が、少し楽しくなる。