ゴー!マッキングGOLD

という、考えられうる範囲で最も最低のツアータイトルを冠したコンサートを見に、昨日、中野まで行ってきた。体感してきました。後藤真希を。



僕が見た席は、2階席且つ目の前クソガキだらけ(親子席)という、いきなりの悪条件。だが、そうではあったのだが、この充足感。後藤が魅せた、驚異の振り幅と恐るべき運動量。何一つミスが無かったという意味でも、また、もっと他の大きな意味でも、後藤真希は完璧だった。全く非の打ち所が無かった。あまりに圧倒的だったためか、1時間40分ほどの公演時間は、まさにあっと言う間に感じられたし、不覚ではあるのだが、そこで何が行われていたのか、その記憶がほとんど無い。



覚えていることといえば、後藤が毎回曲終わりで「オッケー」や「センキュー」などと、まるでロックスターのように言い放つ度に、爆笑しそうになる自分を噛み殺したこと、それと、となりの席の知らない人が「コイツ、コレで喰っていけるんじゃねぇの?」と思うほどの訓練された動きを見せていたこと、あと、後藤が乗ったブランコが超高ぇとこまで上がったとか、駐車場が満車で焦ったとか、そういう、くだらなすぎる多くの事象。



しかし、だ。だからなんだ。だからなんなんだよ。なんだっつってんだよこの角刈りバカが。僕にとっては、そこで後藤真希が歌っていたことと、そこに僕がいたことだけが重要なのであるし、頭の中には「なんかすげぇもん見た。」という意識がやけにくっきりとあるので、それでいい。何一つ問題は無い。紛れも無く最高のコンサートだった。あと、柴田が可愛かった。あと、ソニンのツアー広告(カラー刷り!)がもらえたのが嬉しかった。



そんな最高のコンサートの中、唯一の後悔は、僕が何も考えずに購入してしまったサイリュウム(あの光る棒)の、その『色』だ。



公演中盤、後藤のブレイクタイムでメロン記念日がステージに立った際、会場のサイリュウムが一気に緑一色に染まりゆく光景を目の当たりにし、僕は、自分が嬉々として振り回していたサイリュウムがメロン記念日のシンボルカラーのそれであることに気が付いた。どうしようもない「やっちまった感」が全身を駆け巡り、「違う!僕は、違う!僕は後藤が・・・!!」と、誰にするとでもない弁解のシャウトが僕の中でこだましたのだった。チクショウ。そんなルール知らねぇよ。