エンタの神様にソニン

ソニンが、ギター一本で場末のスナックを周って「流し」をするのだが、行く先々で歌うことを断られ、50件回ってやっと歌わせてもらえた、感動!という内容。



これがまた鼻血が出るほど面白くなかった。「訳の分からない試練→訳の分からない涙(→訳の分からないCDの宣伝)」というのは、まぁ、ソニンお得意の殺人コースではあるのだけど、じゃあ今回のコレが何故つまらなかったかといえば、『訳の分からない』という部分への認識が甘すぎだったと思う。やるならもっと訳の分からないものじゃなくてはいけない。



「流し」みたいな、やろうと思えば誰でも出来そうなものなんかじゃ駄目だろう。やろうと思っても出来ない、それ以前に誰もやろうと思わない、なんだかよく分からないが、それを経験した人が近くにいると一斉に子供が泣き出すとか、それぐらいの『訳の分からなさ』が欲しい。それを実践してきたのが、ソニンちゃんだ。



それと、なにせ日テレ的だった。「デジカメ片手に試練の図」なんて、まさに電波少年そのもの。僕は日テレが嫌いだ。福留、徳光、「正解はCMの後!」の乱発、ティンティンタウンのCGアニメでの後藤の造型などなど、嫌な点を上げればキリが無い。確かに、(佐竹雅昭が出始める前の)元気が出るTVなど、今の僕を形成するに至る過程で多大な影響を受けたであろうが、嫌いなものは嫌いだ。そんな嫌いな日テレに、ソニンが無駄に辛くて下らないことをやらされてたというのが、僕がつまらなく感じた原因なのかもしれない