後藤真希 / スクランブル

スクランブル(初回)

後藤真希, つんく, 鈴木Daichi秀行, SHO-1



確かに、一聴した時にこれはいい曲だと思った。それなのにいまいち購買意欲を刺激されなかったのは、同時に、これは別に後藤真希が歌わなくても誰が歌っても「いい曲」なんじゃないかと思ったから。そこがどうにもひっかかった。例えば、「うわさのSEXY GUY」は、今のハロー！プロジェクト内であの曲を歌ってハマるのは後藤真希だけだと思うんですよ。安倍や松浦じゃ駄目で、後藤にしか歌えない曲。「うわさのSEXY GUY」に限らず、今までのシングルでは（良くも悪くも）そういう部分を感じました。で、今回の「スクランブル」からは、それが（僕には）感じられなかった、と。これ、曲を聴く上ではすげぇどうでもいいことなんだけど、その一点がどうもざらついて、自分の中でもう1歩ノりきれませんでした。ピンとこない理由が、曲の良し悪しでも好き嫌いでもなくて（むしろ好きな曲調ですし）、こういうよく分からないものだったんで、前回は書くのを躊躇しました。わざわざ買わない理由を書く事もないですしね。



とかなんとかグチグチ言いつつ購入しました！！なんで買ったんだよ？って話ですけど、そんなもん初回限定ブックレットが欲しかったからに決まってんだろ！！というのは嘘で、正直なところ、カップリングの「長電話」を試聴してみたら、これがもう自分の中では「気まぐれ」以来の大当たり！これは最高！聴いてみてすぐに欲しいと思った時には、もう買ってるッ・・・！！散々「曲の良し悪しでも好き嫌いでもなくて」なんて言っといた挙げ句、購入動機が「好きだから」っていうのもどうかと思うけど、あの大横綱・貴乃花だって「好きだから。」って理由で宮沢りえに求婚しましたからね。貴乃花といえば、幼少期の汚点「強くてねぇ、カッコ良くてねぇ、勇気があってねぇ、人気があってねぇ。」という発言をしてた時のニヤケたツラが大爆笑なわけですが、それは本論となんの関係も無いのでこれ以上触れません。



あと、初回特典のブックレットなんですが、これは下手なアルバムについてくるものよりも満足度が高かったです。単純に分厚いし。とはいえ、それは前半の写真部分（特に4ページ目のごっちんの顔がごっちん史上稀に見るイイ顔で大満足！）のみに限った場合の話。その反面、困り者なのがブックレット後半のノート部分。「ノート」なんて、ハロプロ関係の初回特典としては珍しく実用的なものがついてくるなぁと思ったんだけど、冷静になってみれば、はたしてどのツラ下げてあれをノートとして使えば良いというのか。ご丁寧に一枚一枚「ごっちんプリント」入りである。もし、やむを得ぬ事情であれをメモとして使ってしまったとして、不覚にもそれを人前で落としてしまった場合、我々は一体何を喋ればいいというのか。どういう顔をすればいいのか。次の日から、どう生きていけばいいのか。実用的なものであるはずなのに、実際の実用性がゼロであり、下手したら『人』一人の人生を左右しかねない恐るべきブツ。その点を十分考慮して、腹を括って購入すべし。僕が言えるのはそれだけだ。