柴田あゆみ

ハロー!プロジェクトには、2人の天才がいる。後藤真希柴田あゆみメロン記念日)だ。



ここで言う天才性とは歌唱力でもアイドル性でもなく、各人がドロップするコメントについてのことであるが、後藤真希のそれが「“なんか”連発」、「擬音創造」、「会話中に次元が飛ぶ」等であることは過去に口酸っぱく言ってきたつもりの小生であるが、柴田あゆみのそれは、後藤真希のそれを多少なりとも内包しつつ、しかしまた違った角度からの天才コメントなのであった。それは、「目に実が無い」こと、高田順次を彷彿とさせる天才性であり、端的に言うならば、「薄く失礼」ということである。



ここのところ全く触れていなかったが、実は、柴田がパーソナリティーを務める野放図ラジオ「柴田あゆみの気分はメロンメロン」を、今でも毎週欠かさず聞いているのだった。



同番組7/31放送分のゲストは、14歳の小娘3人組アイドル「perfume」。そのperfumeの新曲の歌詞を読んだ柴ちゃんの感想がこれである。



「最初、歌詞を見て、なんだぁ〜この歌詞は〜!と思って。カワイ〜!と思って。ドーナツドーナツ言ってるよ!と思って。」




この際「と思って。連発問題」は置いておくとして、そのコメント自体に注目していただきたい。確かに、柴田がその歌詞を本当にカワイイと思ったのは伝わってくる。どこにも悪意が無く、極めて純な気持ちでそう思ったということも分かる。しかし、それは「ドーナツドーナツ」歌ってる方にしてみれば、確実に「薄く失礼」なのだった。



続いて、それが台本なのか、ただ単に会話の糸口が掴めないのかは知らないが、3人にグループ内の役割を質問する柴田。一人の子が自分のことを「なんだろう・・・癒し?」などと寝ボケたことを言った矢先、柴田



「天然だ?」




これは柴田自身、メロン記念日内において「ナチュラル担当(僕はナチュラルの持つ意味は『天然』であると理解している)」という役割を担っているが上に出た発言だと推測されるが、やはりこれも「癒し系」を自称する子にしてみれば、確実に「薄く失礼」なのだった。



こういう、柴田の「悪意の無い、相手も気がつかないレベルでの無意識な失礼さ」がたまらない。僕はそれを天才と呼ぶ。