Matthew's Best Hit TV「ソニン特集」
【ソニンがアイドルの限界に挑戦！】と銘打たれた、今回のメインコーナー。マシューから出される『お題』に対して、例の敏腕マネージャー・和田薫氏が、『事務所的に』OK・NGのジャッジを下し、OKならばソニンがそれ挑戦するという一見すると安易な企画。・・・ではあったのだが、そこはやはり幾多の死体の山を乗り越えてここまできた『ソニンちゃん』。出されるお題は、当たり前のようにことごとくアイドルという範疇を逸脱しているものばかりで、結果、久々の「ソニン爆発」＝「我々が欲していた映像」が繰り広げられた。特に見るべきだった、1発目、3発目、5発目のお題に挑むソニンについて記しておきたい。
■1発目のお題、「ティッシュで作った"こより"を鼻に突っ込んでクシャミをする」。
ことによると、『通販のみ』で展開されるアングラでフェティッシュなビデオのネタにも使われかねない類のものであるが、それに対する和田ジャッジは、ソニンなめんじゃねぇぞコラ！とばかりに当然のOK。ソニンが（何故かゲラゲラ笑いながら）ティッシュを鼻孔に出し入れする」という、偏差値かなり低めのトンデモ映像がTV画面いっぱいに映り、その画自体の破壊力の凄まじさで僕も素直に笑わされてしまったのだが、その直後、ひとしきり笑った後にやってきた、「俺・・・この人のどこが好きでファンやってるんだろう・・・。感」たるや！！！！お前らにこの気持ちが分かるか！この、『ゲラゲラ笑いながら、鼻にティッシュを出し入れする人』を見て、何故か自己反省したくなる気持ちが、お前ら矢田亜希子ファンに分かってたまるか！！
■3発目のお題、「催眠術にかかった振りをしてオランウータンの形態模写」。
一見ばかばかしいお題だが、裏を返せば、これはソニンのアクトレスとしての演技力が試されるお題だ。それを知ってか知らずか、ソニンは、羞恥心を捨てさり、精一杯オランウータンを演じていた。両腕をぶらりとさせ、腰を落とし、ウホウホ言いながらウロウロした。おもむろにバナナを食べ、胸を叩く仕草さえもした。恥も外聞もなく、持てる力を全て出し切って演じた。コミカルな動きではあったが、確かに、女優・ソニンがそこにいた。僕の目には「高校教師」や「元カレ」の経験が思う存分活かされているように映り、感動さえした。しかし、僕はあえて苦言を呈したい。ソニンよ、その動きはオランウータンではなく、完璧にゴリラである。実際のオランウータンは、あまり動かないのだ。大抵は、あぐらかなんか欠いてじっと座っている。そして、どこか落ち武者に似ている。ソニンには、それを演じて欲しかった。リアリズムを追求してほしかった。あの演技力なら十分出来たハズなんだ。ソニンが、オランウータンの本質を知ってさえいれば！！！この、『ウホウホ言いながらウロウロする人』を見て、涙を拭いながら演技を指南したくなる気持ちが、お前ら長谷川京子ファンに分かってたまるか！！
■そして、最後のお題。「土佐犬VSソニン」
読んで字の如く、土佐犬とソニンがタイマンを張るというお題だ。めちゃくちゃである。往年の島崎敏郎が得意としていたタイプの仕事だ。もはや、『アイドルの限界に挑戦！』でもなんでもないのだった。OKジャッジを下され、やらなければならなくなったソニンが言う。
「やるからには、もう、勝ちたいですし。だって、勝たなくちゃ！勝たなかったら、もう、死んじゃうんですよ！」
かつて、アイドルからこんな言葉を聞いたことがあっただろうか。この言葉は、ソニンにとって、そこはもうスタジオではなく戦場だったということを意味しているんだと思う。だって、「勝たなくちゃ死ぬ」んだぞ。殺らなきゃ殺られるんだぞ。それが戦場以外のなんだっていうんだ。やるからには、勝つ。そして生きる。知っての通り、それが『ソニンちゃん』だ。ソニンが、檻に入った土佐犬の前で四つんばいになり、戦闘態勢に入る。体の大きさは、土佐犬の方がやや上。ソニンと土佐犬の視線がぶつかる。空気が張り詰める。「行きますよ。」ソニンが、ついに意を決し、土佐犬の檻を開けようとしたその時、堪えかねたマシューが「ソニンやめて！」と止めに入ってしまったのだった。見たかったなぁ、ソニンが土佐犬を血だるまにする様を。命拾いしたな、犬。
■番組中、ソニンの口から「ソニン特集。」という言葉が発せられ、一人テンションがあがる。勿論、僕がやっているそれとは全く関係の無い脈絡でドロップされたのだが、しかしだ、それがなんだっつーんだ。ソニンが、「ソニン特集」と言ったことに変わりは無いし、それをどう受け取り、そしてその瞬間どういうツラをするかは、全て僕の自由だ。顔を取り締まる法律は、この国にはない・・・！！がはははははは！！！やっぱり付けるべきは安直なサイト名！コレ！これからファンサイトを始めようとしてるそこのあなたへ、僕からの病んだアドバイス！！
