ソニン vs 横山剣

今売りのvitaで「ソニン横山剣が対談してる!」とのゴキゲンな報をそこかしこの巡回先で拝見し、普段はソニンの雑誌露出についてはシカトのスタンスを決め込んでる方なのだが、この21世紀VIP対談を逃す手は無い!と、よく分からない衝動に突き動かされるままに本屋行く。行ったのはいいのだが、思いっきり女性ファッション誌であるvitaが陳列されているその棚の周囲には、当たり前だが年頃の女子のみが群がっており、言うなれば「女の園」たるそのコーナーは、目には見えないが確実に『男子禁制』とか『大奥』という空気に包まれており、立ち読みはおろか立ち止まることすら許されないのだった。なので、当初は無意味に本屋の中をグルっと1周することを余儀なくされたのだが、その間に「世間の俺評なんて知らねーよ。」という投げやりな気分になり、半ばやけくそ気味に「俺を見たら、殺すぞ。」オーラを出しつつ、その女の園へ潜入、立ち読み。



対談に割かれていた紙面は、わずか1ページ。上半分が二人のツーショット写真で、下半分が対談内容という構成。ややボリュームに欠けるが、収穫はいろいろとあった。まず嬉しかったのは、横山剣の口から、「3人時代」「マラソン」「ドミノ」等のキーワード群が飛び出したということ。これらのキーワードは、「ソニン」という地獄のマスターキーワードを持ってして、そこで初めて本来とは別の意味を為す言葉たちである。意識的にソニンを追わなければ知りようのない言葉だ。僕も剣さんのことは、「おとうさんスイッチ」を録画するほどには好きなのだが、その人がかなりのソニン病だと分かり、何か自分を通じてリンクしているような錯覚を覚え、嬉しかった。ざっと見回した感じ、どうもネットにおけるソニンファン内では横山剣支持率が高いようで、こういう気分になった人は結構多いんじゃないかと思う。二人がやけに意気投合していたのも嬉しかった。



もう一点の収穫は、ソニンが言うには、「ソニンの父は横山剣に顔が似ている」らしいということ。先のポップジャムにおいて、つんく♂ソニンの父について「大阪のええおっちゃんやん。」と評していたが、それを統合して考えると、ソニンの父は、『横山剣に顔が似ている大阪のええおっちゃん』ということになる。あくまで僕の勝手なイメージでしかないが、『横山剣に顔が似ている大阪のええおっちゃん』とは、つまり、ヤクザである。ヤクザ風ルックスの父を持つアイドル。2代目は、裸にエプロン。書いてて思ったが、別に収穫じゃねぇなこれ。



ともかく、今までは絵空事でしかなかったが、横山剣による楽曲提供、もう一歩踏み込んで、ソニン横山剣EE JUMPを再結成する日もあながち遠い未来じゃないかもしれない。元々3人組のユニットだ、この際つんく♂もメンバーに入れてしまえ。そうなったらもう僕に思い残すことはない。横山剣の楽曲を歌うソニンを、まるでキーホルダーのように動き、シャカリキラップをぶちかます剣さんを、僕は見たいのだ。