後藤真希、テレビ出なさすぎ問題

今、最もホットな問題は何か。それは勿論「後藤真希、テレビ出なさすぎ問題」に他ならない。多分、当サイトを複数回閲覧して頂いているような知性派キッズの方々には上述の文のみでも僕の云わんとしている旨の9割方を把握して頂けていることと思うのだが、一部のばか野郎の為にわざわざどういう問題かをしょうがねえからこの私が、しょうがねぇからわざわざこのアタシが説明すると、後藤真希がテレビに出なさすぎでつまんねーわ寂しいわモチベーション下がるわっていう非常に由々しき問題なのである。出ないんだ、ホントに。観てないんだ、動いてるとこ。寝てないんだ、この半年。買えないんだ、白飯を。泣いてんだ、5歳の娘が。半分嘘だが、半分本当だ。



そんな時こそ、ハロモニである。ハロモニを観ればいいじゃないか。確かにそうだ。ハローモーニングを見れば、容易く「動く後藤真希(略して動マ)」を拝見することが出来るのだろう。お前の言っていることは何から何まで正しい。お前が赤いものを黒いと言えば、それが赤いものだとしても黒いと言わなければならないのだろう。任侠とはそういう厳しい掟の世界です。しかし、僕は任侠道に身を置くようなヤクザな人間ではない。確かに、友人の中にはヤミだか金だかっていう金融業の輩もいて、そいつの事務所が移転するっつーからって何故か一万円で引越しの手伝いに借り出されたことはあるが、断じて僕は無関係だ。その引越し当日、現場についてみたら、なんと僕とそいつの二人しかいなくて、あの瞬間は本当に途方に暮れた。「引越しなのに二人。」という事態にも驚愕したが、挙げ句相棒がこいつ、というのは、途方に暮れるのに充分すぎる材料だった。なにせ、コイツがまた僕界隈の中では満場一致で「悪い奴じゃないんだけど、ウザイ。」で通ってる男で、早い話が喋る言葉がことごとくつまらない男なのである。「悪い奴じゃない。」とはいうものの、ヤミだか金だかっていう仕事をしてるぐらいだから、まぁろくな野郎じゃないわけだが、その上、喋り方がイメージ上の「渋谷にたむろしている若者」みたいなあれで、酷く不快指数を上げるわけだ。でもう、こりゃ引越し作業なんてできねぇなと思ったので、そいつに「応援呼べねえの?」と訊いてみたのだが、なんでも「もうだいたいの作業終わってるから。全然二人で大丈夫だよ。」ということらしい。実際、事務所の中を覗いてみたところ、文字通りもぬけの殻。たこ詰めになったゴミ袋が4つばかりと、パーテーションが3枚ぐらい、あとよくオフィスにあるような回転する椅子が2つあるだけで、机やロッカーというような運ぶのに苦労しそうなものは既に搬出済みであった。それらを売るなり捨てるなりで処分し、後は部屋を適当に掃除しとけばいいってことらしい。楽勝。じゃあちゃっちゃと済ませて1万貰って帰っちまおうってことで作業を始めたのだが、なかなかどうして作業がはかどらない。



なにしろ働かないんだ、僕が。やってることっつったら、アイツに3階から荷物を下まで持ってこさせて、それを軽トラックに載せるっていうことだけ。最初、二人で一緒に3階から荷物を下まで持っていき、それが全て済んでから下にある荷物を二人でトラックに積む、というふうにやればいいのだが、それをやるとアイツと共に行動する時間が増え、つまらない話を聴かなければならなくなるし、僕がアイツを呼び捨てでアイツが僕を君付けでという力関係的にもそれが妥当であると思われるし、だいたい基本的に肉体労働っつうの?あれに向いてないワケじゃん?俺。アイドル好きでこんなサイトまでやるような奴なわけじゃん?俺。ネットキッズじゃん?俺。そんな奴が引越しの手伝いなんて向いてるワケがねぇよ。肉体的に欠陥があるとかそういうのじゃなくて、メンタル面の問題でね。そもそも『手伝い』に来てるだけで、引越しの当事者じゃないわけじゃん?俺。そういうことで、率先して荷物を運び出す、っていうモチベーションにはどうしたってならないのである。あくまで、『手伝い』だ。メインは僕じゃない。それに加えて免許も無いもんで、軽トラの運転もアイツ任せ。僕は助手席でタバコ吸ってるだけ。楽チンである。これぞ『引越しの手伝い』のあるべき姿だ。『引越しの手伝い』とは、こうでなければいけない。『引越しの手伝い』とは、その8割方は手伝う気のない野次馬であると言い切ろうって、随分と話が逸れたが、そんなことより動マである。テレビ出なさすぎ問題である。



何故にここまでテレビに出ないのか。何故に「後藤真希、一人でただ喋る。」といった感じのお昼の帯番組が存在しないのか。何故、「後藤真希、一人でただ食べる。」といった感じの深夜番組が存在しないのか。奴らの目は、ことごとく節穴だ。後藤真希の魅力を引き出そうともしやがらない。何も無い、無駄に広いスタジオ。あるのは机と椅子、そして一台の定点カメラだけ。そんな、もぬけの殻の事務所のようなセット。それだけでいい。あと、積み木が無造作に置いてあるとかね。そこにただ後藤真希を放り込むだけで、かつてない程の番組が仕上がるはずであるのに、奴らと来たらまるでそれをやろうとしやがらない。テレビはもっと冒険しろってんだ。毎年のように「たけしのお笑いウルトラクイズ」を放送していた、あの無軌道な精神は一体どこに消えてしまったのか。鬼才・テリー伊藤の精神は、歪んだ形でテレビ界に残り、純粋にそれを受けついだものは何故かAV製作会社の社長として『虎』になってやってやがる。またある者は、ハーモニープロモーションの社長となり、無軌道で規格外なアイドルを世に生み出した。人は、そのアイドルをソニンと呼ぶ。要するに、「あゝ!一軒家プロレス」はすごく面白そうである。ソニン公式サイトでその触りのムービーを拝見させていただいたが、それだけでも、その「はちゃめちゃぶり」がこれでもかと見て取れた。今必要なのは、このはちゃめちゃさだ。この映画にソニンが出るという話を聴いた当初は、負の意味で、うっわやっべという驚嘆の声を漏らした事実を否定しないが、やはり、「マラソン」、「ドミノ」といった不朽の名作の仕事を取ってきたマネージャー和田薫の目に狂いはなかった。ソニンがやるべき仕事はこれだ。この理解不能さが、最高に昂ぶらせる。よく分からないことばっかやってるくせに、歌を歌わせてみると一転、ビシッ!っていうね。そういうワケの分からなさが、僕が感じているソニンの魅力。でそれは後藤真希にも言える事で、底抜けにハッピーでアナーキーな言動・行動を繰り返しつつ、歌わせてみればビシッ!っていうところが好きである。しかしながら、今の状態では、コンサートを異常な本数をこなしているので、こっちがその気になればビシッ!の部分は確認できるのであろうが、底抜けにハッピーでアナーキーな言動・行動を確認する術が無い。僕にとっては、底抜けにハッピーでアナーキーな言動・行動あってこそ映えるビシッ!だ。そろそろ新譜が出るそうだし(まだ聴いてません)、背に腹は代えられないってんで、昨日のハロモニは観た。ハッピーでアナーキーな言動・行動のさわりの部分に触れられたような気はしたが、あれだけではモチベーションを保ち続けるには不十分。後藤真希テレビ出なさすぎ問題は、根の深い問題である。