来るべき世界

クイックジャパン誌で「和田薫芸能界日記」なる無視できるハズもない新連載が始まったとのことで、立ち読みしに行く。



完全に立ち読みで済ますつもりで書店に入ったのだけど、それが予想外にも立ち読みで済ませられない長さだったというのと、それ以上に文章として面白かったというので結局買って帰ってきてしまった。ソニンについて何か書いてあるんじゃないかと思って立ち読みしに行ったのに、結果、和田マネの文章が読みたいという理由で購入してしまうという始末。この文章なら、もし和田さんがソニンとまるで関係の無いこと、例えば、その傍若無人ぶりを遺憾なく発揮したエッセイ集かなんかを書いて本を出版したとしたら、僕は買ってしまいそうであるなぁとまで思ったのだから、これは深刻な問題である。和田ファン?俺が?黙れ。芸能プロダクションの社長のファンってなんなんだ。そんなの聴いたことがないし、そんな十字架みたいなもん背負いたくない。自分の中の何かが狂い始めていた。その書店では、床に腹ばいになって寝ている子供がいて、母親と思しき人物が、その子のわき腹をくすぐって人目も気にせずにきゃっきゃきゃっきゃとはしゃいでいた。多分、この国の常識はもう死んだのだろう。