ソニン番組出演メモ

■うたばん



新曲「ほんとはね。」のTV初披露。と同時に、「日韓マラソン」「1人ドミノ倒し」に継ぐ第三の荒行、「全国100本ゲリラライブ行脚」の模様を「番組内のワンコーナー」の範疇を越えた高待遇でオンエア。



例によって、番組スタッフとの打ち合わせで妙に冷静に危機を訴える和田社長と黙りこくって泣くソニンの画からスタート。その後の内容を大まかに言うと、「自分の歌は人に伝わっているのか?」を主題に、ソニンが全国を廻って場所・相手を選ばず押しかけストリートライブをする、という実にハーモニープロモーショニズム(不幸の種を自ら蒔いて自ら刈る)溢れる同情作戦を展開→それを真正面から受け止め、追い詰められたソニンがその人間劇場ぶりを遺憾なく発揮→俺、些か興奮→ソニン、怒りやら悲しみやらの入り混じった感情を爆発させて涙3乗→俺、画面に向かって和田テメェこの野郎連発→ソニン、経験を通じて何かを得る。とまぁ、一見すると過去二回の荒行シリーズと同じ、いつも通りの光景が展開されたのだが、今回が過去二回と大きく違っていたのは、過去二回が『歌を続けたいからマラソンをする』だとか『歌を続けたいからドミノをする』というような、常人には「それをする理由」が理解不能の荒行だったということに対して、今回は『歌を続けたいから歌を唄う』という極めてストレートな、「理由」の見える内容だったということ。今までの荒行には、ソニンにとって「なんでこんなことしなくちゃならないんだ!」という当然の感情の持って行き場があったのだが、今回は、理由がストレートなだけに、どこにも逃げ場が無い。そうなると、怒りも悲しみも(って、ソニンが何を思い、どんな感情だったかは知る由も無いし、それ以前にどんな性格の人間だかも断片的に見えるものからしか推測できないので間違っても「ソニンの性格ならこうだ!」などと思い上がったことを言うべきじゃないが、僕の中にある勝手なソニン像で話をするなら)その矛先がソニン自身に向くわけですな。歌を聴いてもらえないのは自分のせいだし、歌から何も伝わらないのも自分のせい、と。そんなわけで、今回は、ソニンが「あたし命懸けてやったんです!」と言ってしまうぐらい、過去二回とは別物の精神的にかなりキツいロケだったのだと思う。そのキツさの度合いがVTR後のトークで泣いてしまうというハプニングからも透けて見え、視聴後の後味はあまりよくなかった。リリースする曲の内容が内容だけにマジ方面にもっていかざるを得なかったのだろうし、ソニンも何かを得たようなのでそれを否定する気はないけども、「ドミノ」とか「マグロ一本釣り」だとか疑問符がたくさんつくような荒行の方が観る分にはいいですな。観る分には。「→ソニン、経験を通じて何かを得る」の次に、「→俺、和田社長!最高のエンターテイメントをありがとう!」と言いたくなるようなものを観たいのです。







■月刊ソニン 第一回



1年4ヶ月ぶりに帰ってきた生活リズムぶち壊しラジオ、「月刊ソニン」(放送時間が「27:30〜28:00」・・・ふざけろ!)をリアルタイムで聴く。「皆さんのココロに残る歌を歌いたい。届け!と思いつつ唄う。」や「ほんとはね。を初めて聴いた時ストレートに心にキた。こういうのは初めての体験。」(つんく♂楽曲の立場は!)といった感じのトークを極めて落ち着いた語り口で。「落ち込み果てた時、空気を吸うだとかそういう何気ない仕草が大切に感じる。」だとか、かなりキてる発言をサラっとドロップするなど、上記のうたばんでの経験もあってか、EEJUMP解散時以来のソニンちゃん悟りモード大全開大会だった。何か全速力でどこかに走り出したいような気分に苛まれたが、時間が時間なのですぐ寝た。